野球選手の産休
ラーバス リータス。マーシーです。
男性が産休を取れない組織は時代遅れです。もうすぐ平成終わりますよ?
ざっくり言うと・・・
男性の産休が定着しきれない国、日本
日本社会は、いまだに「イクメン」だとか「男の産休」という言葉が定着しきれていない印象があります。その原因の1つに「パタハラ(パタニティハラスメント)」というものがあるらしく、日本人の意識の底にこびり付いている陰湿な性質に少々うんざりしてしまいました。
男性が育児休業・休暇などの制度を使用することへの意識的ないじめや、無意識的な反発をパタニティハラスメント(パタハラ)といいます。一部企業では、いまだにパタハラ文化が強く残っているといわれており、育休取得を阻む心理的要因になっています。
とはいえ昔に比べればまだマシにはなっている印象ですが、実際はどうなのでしょうか。男性の育休に関するリアルな実情に関しては、「男が育休を取ってわかったこと」と「男性の育児休業―社員のニーズ、会社のメリット」という本に詳しく書かれています。
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特に「男が育休を取ってわかったこと」は、実際に育休を取った男性の体験談がベースとなっているため、これから育休を取ろうか検討されているパパさんは、「育休を取ることによるメリット・デメリット」の参考になると思います。また、今所属している会社との関係性の変化は男性としては気になるところだと思いますが、そこに関しては「男性の育児休業―社員のニーズ、会社のメリット」に詳しく書かれているので、ぜひご一読ください。
NPBの育児事情も厳しい・・・
皆さんは、プロ野球選手の育児事情をご存知でしょうか。
野球選手は1年に約144試合戦いますが、常にホームで試合を行うわけではなく、毎週のように敵地へ遠征しています。試しに中日ドラゴンズの2018年8月の試合日程を確認したところ、週6日の試合を1ヶ月(24日)行ううちの14日がホームで、残り10日が敵地遠征で日本中を飛び回っていました。
中日ドラゴンズの2018年8月の試合日程を確認したところ、24試合中、ホームが14試合、遠征が10試合だった。
プロ野球選手は月の半分が自宅にいない状態ですね。#プロ野球— マーシー (@shaly7831) 2018年9月2日
こうした事情で育児に参加できるのはホームゲームのある日と、オフだけです。オフも前日が遠征だと、半日は帰宅に使いますから、実質ホームゲームの日だけが育児参加出来る日なので、基本的にプロ野球選手の家庭では育児は奥さんの仕事と言っていいでしょう。
寂しい話ですが、例えば奥さんの出産予定日に試合が入っていて、しかも遠征中であれば、出産に立ち会うことはほぼ不可能です。出産前後の準備や手続きも、試合があると代わりにやってあげることもほとんど出来ないでしょう。
MLBは全然違う
一方、MLBには産休制度が整備されています。しかも多くの日本の会社と違ってMLB全体にかなり浸透しているらしく、監督やコーチの方から進んで休みを取るように薦めてくるそうです。
MLBでは育休制度がしっかり整備されていて、奥さんの予定日が近づいてくると球団スタッフや監督やコーチが「休み取らんかい!」って言ってきてくれるらしい。
実際、日本人メジャーリーガーでも産休制度を利用した人もいたとか。#産休 #野球選手 #メジャー #MLB
— マーシー (@shaly7831) 2018年9月4日
元々MLBでも球団スタッフや監督の許可さえあれば奥さんの出産のタイミングで休みを取れたようですが、これは会社で言うところの「欠勤」と同じ扱いだったそうです。
しかし、これだと先発投手のようなローテーションを組んでいるポジションの人が休んだ場合、他のポジションの選手よりもチームに与える影響が大きくなってしまいますし、さらに「欠勤」扱いですと年俸査定にも大きく響いてしまうことから、2011年に制度として選手の産休が認められ、産休は年俸査定に影響しなくなりました。
MLBでは、奥さんが妊娠中の選手に「バッターボックスにスマホを持っていけ」という指示が出るらしい。#MLBの神対応
— マーシー (@shaly7831) 2018年9月4日
ちなみに、元メジャーリーガーのヤクルト・青木宣親選手も、MLB在籍中に2日間の産休制度を利用したそうです。
日本の球団も、こうした制度は積極的に採用していいのではないでしょうか。サラリーマンと一緒で、選手のことを第一に考えた制度が整備されている組織は、有力選手が移籍先の候補にしてくれます。