高め>低め
低め>高め
ボンジュール。マーシーです。
トレンドは常に変わるということです。
打者が低めのコースに強くなっている…?
スポーツニュースを見ていると、低めのコースを強打しているシーンをよく見かける気がします。
特に、打率部門ベスト5常連組の低めのコースの打率を見てみると、軒並み2割5分〜4割5分台をマークしているわけですが、これだけ高打率だと、「本当に低めのコースは効果的なのか?」と疑問が湧いてきます。
ちょっと、筒香選手と坂本選手の打率が異次元ですが、まぁ皆さん低めをよく打っていらっしゃいます。
若手でも、日本ハム・清宮選手やロッテ・藤原選手やヤクルト・村上選手といった有望株は低めを上手く打っている印象があります。
なぜ、低めのコースに強くなったのか
理由はとても単純で、これまで投手の配球セオリーが「低め中心の配球」だったからです。
打者は上から振り下ろしてボールを叩くダウン気味のスイングを幼少のころから叩き込まれたので、低めのコースにバットを合わせるのが難しく、一部の天才を除いて、低めのコースを苦手とする打者がマジョリティでした。
あと、ゴロが出にくいという理由で「アッパースイングは悪」とする古い風潮が根強かったので、余計にダウン気味のスイングが奨励されていたという背景もあります。
これらの理由から、必然的に投手の配球は低めのコースを中心としたものになり、「とにかく低めにボールを集める投球」が定着していったのです。まぁ、「低めに投げておけば痛打される可能性は低い」という状態が長く続いていたので、そりゃそうなりますよね。
しかし、打者も低めのコースに対応するため、スイングがレベル〜アッパーへと変化してきました。感覚的には、2010年に入ってからレベルスイングとアッパースイングが増えてきたと思います。
一方、投手(っていうか捕手の配球)は相変わらず低め一辺倒が多いので、打者の打率は少しずつ上ってきたわけです。
低め中心の配球は通用しない
と、言うわけで、不用意に低めのコースでストライクを取りに行く配球は危険すぎます。
もはやこれは草野球からプロ野球まで全野球界共通のことなのですが、投手も捕手も、この事実に気付いていない人があまりにも多すぎで、未だに低めのコースを信仰している人ばかりです。
これからは、低め一辺倒の配球を見直して、高めのコースも利用するようにしなければ、打者から滅多打ちに合う可能性があります。
プロ野球界では低めを攻略した打者が目立ってきています。この事実は、いずれアマチュアの世界でも常識になってくるでしょう。