野球の試合は
投手で決まる
ドーブルイ ヴェーチェル。マーシーです。
投手は勘違いされやすいポジションです。
投手の能力を見誤る人が多い
何故かと言うと、多くの人は投手の「失点」に注目するからです。
しかし、「失点」は投手個人の能力が数値化したものではないので、「失点」だけを見てしまうと、その投手の本当の能力を見誤ってしまいます。
投手の本当の能力を表す指標は「自責点」です。
野球を観戦される方は、登板している投手の「自責点」に注目してください。そちらの方が投手の能力を端的に表わしています。
「失点」と「自責点」
さて、いきなり「失点」を否定し、「自責点」を奨励したわけですが、そもそもこれらはそれぞれどのような役割を担っている指標なのでしょうか。Wikipediaさんで調べてみました。
「失点」
投手の成績の一つ。攻撃側チームが得点を挙げると、いずれかの投手に失点が記録される。
失点が記録される投手は、基本的には得点した走者を出塁させた投手である。
「自責点」
自責点は、安打、犠飛、犠打、刺殺、四死球(故意四球を含む)、暴投、ボーク、野手選択、盗塁によって進塁した走者が得点したときに、失点とともに記録される。
注目すべきは、「失点」はすべての得点で加算されていくのに対して、「自責点」は基本的に投手責任の得点のみ加算されていくというところです。
要は、野手のミス(エラーとか)で出塁した走者が生還した場合、失点には加算されますが、自責点には加算されないわけです。
投手は勘違いされやすい
野球を見るときは、投手の「失点」ではなく、「自責点」を見ましょう。「失点」は守備のエラーで失った点も加算される一方で、「自責点」は四球と被安打で失った点のみを加算します。たまに6失点(自責点2)というケースもあり、
単純に失点だけ見てしまうとその投手の真の能力を見誤ってしまいます。— マーシー (@shaly7831) 2019年5月17日
「失点」で過小評価される例として、オリックス・山本由伸投手の試合成績をご紹介いたします。これは、2019年5月16日のロッテ戦ですが、「失点」と「自責点」の差が大きく開いためずらしい試合です。
日付:2019年5月16日
対戦相手:千葉ロッテ
試合結果:負け投手
投球回:5回2/3
自責点:2
失点:6
与四死球:1
被安打:6(本塁打1)
やはり注目すべきは、自責点と失点の差です。4点あります。
この試合で「失点」だけに注目してしまうと、山本投手は早い段階で失点を重ねて試合をぶち壊した「戦犯」ということになりますが、「自責点」に注目すると、調子が悪く6安打(本塁打1)打たれたものの、結果的に2失点で試合をまとめあげた粘り強い投手、という高評価になります。「失点」と「自責点」で評価が真逆になりますね。
投手は見る指標によって評価が一変するポジションです。野球を見るときは、投手のいろいろな成績に目を向けてみてください。新しい発見があるかもしれません。
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