原子力発電所を簡単に廃炉できない理由

 

 

金・時間・利権

 

 

グーテンアーベント。マーシーです。

お金と時間です。

 

理由①「経済効果が大きいから」

原子力発電のメリットを調べてみたところ、以下の点が挙げられていました。

✔コストが安い

✔大量の電力を生み出せる

✔環境汚染が少ない

✔燃料の供給が安定している

✔技術力のアピール

✔雇用が増える

引用元:みんなの自然エネルギー

この中でも、「大量の電力を生み出せる」という点は、大規模な工場を抱える製造業を中心に、電力を必要とする民間企業の利益に大きく寄与するので、大きな経済効果をもたらしてくれます。

「雇用が増える」という点は、原発の建造そのものによる雇用の創出と、前述の民間企業の利益増加による雇用創出の両面で期待できます。新たな雇用が生まれれば、その地域を中心とした経済圏が潤います。

 

理由②「電力会社の利権」

これはまぁ、よく言われていることですが、大手の電力会社は官僚や政治家と仲が良くてお互いに忖度し合っているので、大量の電力を供給してお金を稼いでくれる原発は、絶対に手放せないわけです。

そして、莫大な利益を独占的かつ安定的に稼ぐ事が出来るのは大手電力会社だけです。原発が無くなれば、そのアイデンティティが失われてしまうわけですが、そうなると困る人がいるんですよ。誰でしょうね。

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理由③「廃炉=赤字だから」

廃炉には、おおまかに「燃料抽出」→「原子炉解体」→「建物解体」のプロセスを経る必要があるのですが、すべての工程を完了させるのに、膨大な時間が掛かります。

どれぐらい時間が掛かるかと言うと、「発電期間より廃炉期間の方が長い」と言われるほどです。

参考:経済産業省資源エネルギー庁

そして、廃炉期間にも膨大なお金が掛かり続ける上に、一度廃炉の工程に入ると、原発はお金を稼げなくなります。つまり、廃炉にするということは、赤字が確定するということなのです。

 

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