トヨタとホンダが真逆の生産体制を整えている

 

 

まさに

好敵手

 

 

アロハー。マーシーです。

真逆に見えて、目的は一緒なんです。そこが面白い。

 

トヨタの生産体制

トヨタの生産体制は、一言で言うと「分業制」で、年々その体制が強化されつつあります。最近でもトヨタとデンソーが電子部品事業に関する合意を発表しましたね。

さて、この他にもトヨタは様々な分野で「分業」を行っていますが、具体的にどのようなものを「分業」しているのでしょうか。調べてみました。

【分業①】エンジンの生産

トヨタはヤマハ発動機にエンジン生産の一部を委託していると言われています。

実際、2000GTやレクサスLFAといったスーパーカーのエンジンは、トヨタとヤマハが共同開発し、生産自体はヤマハで行われたと言われていますよね。

【分業②】軽自動車の生産

軽自動車を主に販売しているダイハツ工業は、トヨタの完全子会社です。トヨタが販売している軽自動車のピクシスシリーズは、ダイハツ工業製だと言われています。

【分業③】スポーツカーの生産

トヨタの86とスバルのBRZが共同開発されたのは有名な話ですが、生産自体もスバルの群馬製作所で行っています。

【分業④】オートマチックトランスミッション(AT)の生産を移管するかも

現在、トヨタ車には、トヨタ自動車が製造しているATと、アイシンが製造しているATのどちらかが搭載されているはずです。前述のように、トヨタは電子部品事業をデンソーに移管する予定なので、AT事業もアイシンに移管するかもしれません。

 

ホンダの生産体制

一方で、ホンダの生産体制は独力です。

元々「エンジン屋」と呼ばれるほどエンジン開発に特化した会社でしたので、エンジン開発はホンダ単体で行っていますし、生産に関しても国内に専用の工場をもっています。

なお、エンジンとセットになるAT・CVT・DCTの開発もホンダ単体で行っており、国内に専用の工場があります。

ホンダはスポーツカーや軽自動車の開発も独自に行っていますが、生産はどうやら一部の車種だけ組み立てのみを委託しているようです。これは単純に完成車工場のスペースの問題でしょう。一部の人気車は生産が多いので、ホンダの工場だけでは組み立てが追いつかないのだと思います。

それでも完全に開発や生産を委託している車種はないので、ほぼ独力で行っていると見て良いと思います。

なお、ホンダに関しては、トヨタのようにサプライヤーへ業務移管するニュースも出ていません(2019年3月現在)。

 

海外拠点の体制も真逆・・・かもしれない

トヨタとホンダは海外拠点の体制もおそらく真逆です。

トヨタは海外拠点のオペレーションを主に日本から行っているはずなので、生産技術といったエンジニアリング的要素は日本主体で進んでいると思われます。

おそらく海外向けのサプライヤーも日本の企業が多いのではないでしょうか。

一方のホンダは、海外拠点にある程度の権限をもたせ、開発・生産に関してはなるべく日本の本社が介入しないようにしており、サプライヤーも海外拠点の周辺に集めて独自性を持たせています。ホンダの世界的なローカリゼーション戦略は、経営学者チェールズ・ハンディ氏が提唱する「連邦型組織」に限りなく近いものなのです。

ホンダの海外戦略については「日本人の知らないHONDA」という書籍に詳しく書かれているので、興味のある方はぜひ一読ください。ちなみに僕は2回読みました。

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※トヨタの海外拠点に関する記述はあくまで筆者の憶測です。証拠は一切ありません。

真逆だけど目的は同じ

こうして両社の違いを挙げてみると、ほぼ真逆の戦略を取っていることが分かると思いますが、目的は同じなんですよね。

両社共に自動運転や電気自動車を始めとしたCASEの技術開発に注力しつつ、グローバルに展開できるスマートな生産体制を目指しています。

しかし、やはり技術開発と生産技術・製造技術の両面でホンダが若干優位です。トヨタは営業とブランドイメージで売上が2・3歩先を行っていますね。ホンダは技術的な部分でトヨタと同等かそれ以上なのに、いまいち利益が伸びていないイメージです。※すべて個人の見解です

一つだけ間違いないのは、現在も、そして将来的にも、世界の自動車産業のトップにはこの2社が必ずいるということでしょうか。

真逆の戦略ですが、一歩も譲らない(恐らく譲る気もない)両社に、これからも注目していきたいと思います。

 

【参考サイト】

◯webモーターマガジン

◯トヨタ自動車75年史

◯Response

◯自動車産業ポータルMARKLINES

 

古いものを投げ捨てろ!【サタデー便】