中日ドラゴンズ好調の立役者は落合監督時代に獲得した選手たちだった

 

堂上直倫選手を獲得したのは2006年。そこから10年の下積みを経て彼は一軍の主力に定着できるだけの力を身に付けました。

これを「遅い」と感じる中日ファンは結構いると思うんですよね。なにせ、阪神と競合の末獲得した選手ですから、即戦力とは言わずとも、高橋周平選手くらいのスピードで一軍に上がってきてほしかったはずです。

 

「10年」という期間に落合イズムあり

そもそも、高卒野手ですぐに活躍できるだけの力を持っている選手はほとんどいないと思うんですよ。それこそ、清原レベルじゃないと、一軍定着は厳しいです。

また、高卒即戦力ということは、「ほぼ選手として完成されている」ということでもあります。伸びしろが少ないので、後は下り坂なんです。

 

落合監督時代の中日は、完全実力主義ですから、経験も実績もあるベテランが一軍に定着していました。要するに、「一軍は活躍する所」「二軍は育てる所」という感じで、明確に役割を分けていたんですね。実際、「一軍で若手を育てる」ということはほとんどしませんでした。

これには落合監督の、「30代に何をするかで40代が決まる」という考えがあります。

 

30歳前後で一軍に上がって、30代を一軍の第一線で過ごして引退すれば、40代以降の人生も安泰です。早くに活躍して怪我等の理由で引退するよりは、コーチや解説といった仕事のオファーも来るでしょうからね。だから、基本的に20代はじっくり育てるんです。

 

入団してすぐに芽が出なくても二軍で腐らずしっかり努力して力を身に付けた選手は、30歳前後で一軍に上がってきています。今、中日で活躍している堂上直倫選手(27歳)、谷哲也選手(30歳)、藤井淳志選手(34歳)なんかは、まさに落合イズムで育ったアラサー即戦力なんです。

実際、この3選手は、どこの球団へ行っても一軍に置いてもらえるだけの実力を持っています。

 

野球界には「20代で一軍定着できない選手はダメだ」といった風潮があります。

そこは我慢して、「20代は育てる期間だ」と考えて二軍の選手を見てください。彼らが30代になる頃、一軍を救ってくれる救世主になるかもしれませんよ。

 

落合イズムを詳しく知りたい方は、落合前監督の著書、「采配」を読んでみてください。サラリーマンにも通じる落合イズムはぜひ勉強すべきです。

古いものを投げ捨てろ!【サタデー便】