自動運転カーのジレンマを解決しない限り、事故を100%減らすことは不可能です

 

先日、愛知県でポケモンGOをプレーしていたトラック運転手が横断歩道を渡っていた小学生をはねてしまい、小学生が死亡するという痛ましい事故が起きました。

 

 

記事によると、運転手は「ポケモンGOをしていて、前を見ていなかった」とのこと。

ネット上では「自動運転ならこの事故は防げた」という意見が多数出ていますが、実は、自動運転でも100%事故を防ぐことは不可能なのです。

 

 

自動運転のジレンマ

例えば、自動車自体に機械的な問題が発生して、ブレーキが効かなくなったとします。走行路の先にある横断歩道を小学生の集団が渡っていたら、自動運転カーはどうするでしょうか。

 

①小学生を守るため、横断歩道直前に急カーブし、壁に衝突する→運転手が死亡する

②運転手を守るため、横断歩道を突っ切る→小学生が複数死亡する

 

おそらく、多くの人は①の行動を取ることを望みます。多くの命が助かりますからね。

しかし、このような事態に陥った時、運転手を見捨てる自動運転カーを誰が買うでしょうか。

自動運転のプログラミングを行うのは自動車メーカーです。仮に横断歩道を渡っている人を守るようにプログラミングされていたとすると、それは「運転手が死亡する未来を自動車メーカーが事前に決めてしまう」ということです。

「将来、この車は運転手を殺すかもしれません。でも買ってくださいね」なんて説明されて、買いたいと思う消費者はおそらくほとんどいないでしょう。

また、このような事態に遭遇した時、自動運転カーは、アイザック・アシモフが考えたロボット三原則の1つ「人に危害を加えてはならない」に確実に反する行動を取らなければなりません。

おそらく、自動運転カーの登場で、交通事故を90%減らすことは可能です。近い将来、必ず実現できると思います。

しかし、90%を100%にするのには、相当な年月が必要になると思います。

 

 

 

全自動運転については、こちらの本がオススメです。今自動運転の世界がどこのフェーズまで進んでいるのかが良くわかります。

 

自動運転のジレンマについては、Gigazineさんが詳しく説明しています。合わせてどうぞ。

参考記事:「プログラムが人の命を左右する」、全自動運転カーの道徳的ジレンマを解説

 

 

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