これ、面白いですよ。
夏の暑さを冬に利用するっていう発想、エコですよね。
夏の暑さをためておいて冬に暖房として使う「熱エネルギー保存装置」の開発が進行中 – GIGAZINE https://t.co/klOgnTGuSX
— まーしー (@shaly7831) 2017年1月15日
開発しているのはスイスの連邦材料試験研究所(EMPA)というところだそうです。
北半球には冬の寒さにうんざりしている人も多いことでしょう。特に、日本の東北地方あたりから上の緯度にある地域。
夏のうだるような暑さを冬に有効利用できれば、絶対快適ですからね。
さて、具体的にどのようにして夏の熱を保存するのでしょうか。
EMPAが開発しているのは、濃縮した水酸化ナトリウムを熱保存の媒体として利用する装置です。比較的入手が容易な水酸化ナトリウムを利用するだけで熱を別の形で保存し、ニーズに応じて自由に再び取り出すことができるようになるため、化石燃料を必要とせず二酸化炭素を排出しない熱源として大きく期待されることになりそう。
太陽光などから熱エネルギーを水酸化ナトリウムに加えると、含まれていた水分は蒸発して水酸化ナトリウムの濃度が上昇します。これはつまり、再び水を加えれば熱源として利用できる状態になったということになるため、熱エネルギーが化学エネルギーとして水酸化ナトリウムに保存された状態ということになります。
簡単にまとめると、下のような感じです。
熱→水酸化ナトリウム→水+水酸化ナトリウム→熱
要は、熱を水酸化ナトリウムに閉じ込めておいて、水を加えることでいつでも取り出せるようにしておくということでしょうね。違ってたらごめんなさい。
ただ、濃度の高い水酸化ナトリウムは腐食性が強いとのことなので、運用には安全面を万全の状態にする必要がありそうです。
とはいえ発想は面白いですし、実現すれば電気やガスを使わずに暖を取れるようになりますから、ぜひともEMPAには頑張ってほしいものです。
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