理由は2つです。
彼らは日本人相手に”謙遜”が有効であるということをよく知っているんです。
日本人の大多数が”奥手”や”控えめ”といった特性を持っています。故に、”謙遜”した態度を自分らと同じ特性であると勘違いし、無意識のうちに仲間意識を持つんです。だから、日本人は”謙遜する人”には友好的なんです。
逆に、ガツガツと自分を出してくる、いわゆる”肉食系”に対して嫌悪感を抱く人が日本人には多いです。
それともう1つ、彼らは”speech is silver , silence is golden.(雄弁は銀、沈黙は金)”という事実を、誰よりも理解しているんです。
”話す”よりも、”聞く”ことを重視することで、以下の2つの利益を得ることができます。
・肉食系のイメージから離れる
・より多くの情報を得られる
肉食系のイメージから離れることにより、相手はさらに自分に対して友好的な感情を抱いてくれますし、より多くの情報を得ることで、自分の情報量が増えます。
ここで言う”情報”とは、”相対する人に関する情報”のことです。この情報が増えることで、よりその場での立ち居振る舞いに関するバリエーションを増やすことが出来ます。
ただし、本物の謙遜ではない
彼らの”謙遜”は、”本物の謙遜”ではありません。彼らの”謙遜”はあくまで”計算”です。それが日本人相手に有効だと知っているから、あえてそのように振る舞っているのです。
”本物の謙遜”の底には”卑屈”があり、これは対人スキルを大きく低下させるものです。彼らがそんな利益にならないものを持つわけがありません。
相対する人の心を開かせるために”謙遜”を利用する。それが、対人スキルの高い人達が謙遜する理由なんです。
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