野球経験者が草ソフトボールで苦労する理由

 

 

先日、約2年ぶりくらいにソフトボールの試合に出場してきました。ソフトボール自体は初めてではないですし、ソフトボール特有のルールもしっかり復習したので、「まぁよっぽどコンディションが悪くなければ大丈夫だろう」と思って試合に臨みました。結果は見事な4タコです。

大体、勝負事っていうのは”前兆”があるわけで、「まぁいけるっしょ」って楽観的に考えていると、高確率でコケます。今回の僕がまさにそれだったのですが、この失敗のおかげで、野球経験者が草ソフトで苦労するであろう問題点を洗い出すことができました。以前の記事で指摘した通り、やはりネックなのは攻撃面です。

参考記事:野球経験者がソフトボールで苦労する理由

ただし、今回発見した問題点は、上記記事で述べているものとは違い、”打撃そのもの”に関することです。

 

◯草ソフトボールにおける、投手力の脆弱さ

一般人がイメージする”ソフトボールの投手”と言うと、上野由岐子さんのような、プロレベルのソフトボール選手が挙げられるのではないでしょうか。そもそも、一般人がソフトボールを観戦する機会なんて、オリンピックくらいなものですから、自ずと一般人が認識するソフトボールのレベルは高くなります。とあるテレビ番組なんかでは、ソフトボールの投手とプロ野球選手が対戦して、プロ野球選手が凡退しまくっていましたから、”ソフトボールの投手は球が速い”と認識している一般人も多いことでしょう。こうした投手はすべてセミプロかプロレベルの投手なわけで、僕達のような一般人が対戦する機会はまずありません。

基本的に一般人がプレーする草ソフトボールの世界では、一部の高レベルなチームを除いて、平均的な投手力はびっくりするくらい低いです。トスバッティング並のふんわりしたボールしか投げられない投手もいます。この”あまりにも低い投手力”が、野球経験者には相当な壁になるのです。

 

◯絶妙な距離感

本来、トスバッティングに慣れている野球選手が、こうしたボールを打つのは朝飯前のはずです。しかし、それはあくまでも条件付きの話で、”トスバッティングを行う1〜2mほどの距離であれば対応できる”という意味です。ふんわりしたボールなんて、野球選手はトスバッティングぐらいでしか打ったことがないでしょうからね。そうした”慣れ”が問題なのです。

ソフトボールの投手ー捕手間の距離は約14m(中学生以上)とされており、この絶妙な距離感が野球経験者のバッティング感覚を狂わせます。距離が1〜2mであれば、ボールを待つのはそう難しくはありませんが、約14m先からゆっくり向かってくるボールを懐まで待つというのは、想像以上に難しい行為です。しかも、野球経験者にとってソフトボールのバットは軽すぎるので、スイングがいつも以上に早くなります。この、”スイングスピードの加速分を考慮した上での待ち時間”を待てるほどの打者は、そうそういないでしょう。結果、多くの野球経験者がふんわりボールに苦しめられるわけです。

 

◯ふんわりボールは審判を味方に付ける

基本的に、遅いボールほどコントロールが難しいと言われており、ふんわりボールも例外ではありません。そのため、こうした投手はほとんどストライクゾーンに投げ込むことができず、結果、試合が停滞すると危惧した審判から、かなり甘めな判定を下されるようになるのです。

ふんわりボールは高めに外れるので、ストライクゾーンは顔の高さまで拡大されます。そのため、打者は顔の高さのボールを打ちに行かなければなりません。真ん中〜低めの打撃に特化した野球経験者にとって、普段”クソボール”と判断しているコースがストライク判定になるのは衝撃的でしょう。ましてや、そんなコースの打ち方など知らないでしょうから、実戦でそのボールと相対した際には手も足も出ません。結果、むちゃくちゃな打ち方で強引なバッティングをしてしまい、凡退してしまいます。ふんわりボールの”どうしようもない感じ”が審判の同情を誘い、打者に対して圧倒的有利な立場を形成するのです。これは、草野球や草ソフトボールならではの出来事と言えるでしょう。

野球経験者がソフトボールをプレーする際には、攻撃面で十分な準備が必要です。「なんとかなるだろう」の精神でいくと、間違いなく僕と同じような結果になります。

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