大企業の中央集権体制とブロックチェーンについて

 

 

 

グッドアフタヌーン。まーしーです。

今の大企業って、必要だと思いますか?

 

◯大企業の中央集権体制

大企業は、下に数100社という下請け企業を抱えており、さらに、横に協力してくれる企業が数10社と並んでいます。それらから製品又はサービスを掻き集めて、”自社製品”を製作し、コンシューマー(消費者、個人)に販売しています。なお、下請け企業や協力企業の下には孫請け企業が存在するため、総数が数1000社になる巨大グループもありますね。

下請け企業は大企業の製品が売れなければ衰退していくため、大企業の意向に沿った製品作りを行いますし、協力会社も大企業からの販売利益に依存している部分は少なからずあるため、大企業の意向を汲まなければならない場面が多々あります。このことから、大企業をトップとしたカースト的な構造は、一種の中央集権体制であると考えられます。

 

◯中央集権体制のデメリット

コンシューマーからの利益が大企業をトップとしたグループの収入源となりますが、その収入源を大企業で一本化すると、リスクが大企業に集中してしまうため、大企業という”中央”が何らかの理由で中央としての機能を失った場合、その下と横にいる企業全てに影響が出てしまいます。その際、大企業は自身の存続を最優先とするため、資本力の弱い孫請けから経営が傾いていくという事態になります。一概には言えませんが、大企業をトップに形成される構造では、そのピラミッドと技術力は反比例します。つまり、孫請けほど技術力が高くなるのです。従って、大企業が傾くと、真っ先に技術力のある孫請けが被害を受けることとなります。こうした事態を引き起こす最大の要因は、トップである大企業が自社製品に関する機密情報を秘匿しており、製品の組立て工程と販売を自社のみで行っているからです。

こうしたデメリットについて、考えうる解決策が2通りありますので、車業界を例に説明します。

 

◯ピラミッドの縮小化

1つは、可能な限りピラミッドを縮小化し、構造を簡素なものにするというものです。完成車を組み立てるトップの大企業がいて、その下にエンジンやトランスミッションを供給する下請け企業がいたとします。大企業は、このエンジンやトランスミッションを組み立てる下請け企業を吸収して、従来の孫請け企業を直接的な下請け企業とするのです。こうすることで中央集権体制をコンパクト且つシンプルな構造にすれば、従来の孫請けは大企業との直接取引の立場を手に入れることができるため、ブランド力が上昇し、資本力強化に繋がります。また、ピラミッドの構造がシンプルになることで、情報共有の速度の向上が期待できます。

これに近い構造なのがHONDAとダイムラーです。

 

◯ブロックチェーン的システムの構築

もう1つは、ブロックチェーン的な構造を導入することによる、中央集権構造の解体です。コンシューマーからの収益窓口を分散することで、グループ全体のリスクヘッジを行います。車業界に例えると、完成車の組立て工程をトップの大企業だけが行うのではなく、下請けにも行わせる形を取るということになります。こうすることで、収益窓口が1つ傾いても、他社が順調であればグループ全体が一気に傾くことはなくなりますから、トータル的に孫請け企業への負担が軽減します。トップの大企業は、製品の組立ても担いますが、製造工程における絶対的な影響力は比較的薄く、それよりは製品のデザイン・仕様といった案をグループに共有する役割が業務全体に対して大きくウェイトを占めてきます。

これに近い構造を取っているのが、TOYOTAです。

 

リスクヘッジという観点で見ると、ブロックチェーン的システムが有利ですが、情報共有速度の観点で見ると、ピラミッドの縮小化が有利です。

どちらも一長一短ですね。

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