高学歴の野球選手と言われると、「どうせスポーツ推薦で大学入ったんでしょ?」と思われるかもしれませんが、中には一般入試に合格して難関大学に入学した選手もいます。
最近ですと、中日ドラゴンズの福谷浩司選手(慶応大学出身)や、千葉ロッテマリーンズの田中英祐選手(京都大学出身)が有名ですね。
過去には東大出身の選手なんかもいたりします。
こうした選手たちを調べてみると、面白い共通点があるんですよ。
共通点1 投手
高学歴の選手は全員投手なんです。
理由は2つあります。
1つ目は、「どの球団もドラフトで投手を指名する数が多い」からです。
肩や肘は使えば使うほど怪我のリスクが高くなる消耗品ですから、投手はなるべくたくさん確保しておきたいんですね。
ですから高学歴の投手でもそこそこの球速と2種類以上の変化球があればわりとすぐにドラフト候補にピックアップされます。
2つ目は、「バッティングは才能によるところが大きい」からです。
断言します。バッティングは才能です。眼の良さとか身長とか身体の厚さとかすべてひっくるめた才能です。
才能のある選手は9割以上が有名私立大学へ推薦入学します。ですから、この記事で言う「高学歴」な打者はいないと考えて間違いありません。
1つ目の理由も考慮すると、必然的に「高学歴」でプロ入りする選手は投手の割合が多くなります。
共通点2 速球派が多い
「頭の良い投手」と聞くと、コントロール重視で変化球を多投するイメージがあると思いますが、実際はストレートでごりごり押すタイプばかりです。
理由は簡単。速いストレートが一番打ちづらいからです。
それに、ストレートは変化球と比べて肩や肘の故障がしにくい球種です。
彼らは頭が良いからこそ速いストレートの特徴を十分に理解していますし、ストレートを磨くことが「勝てる投手」への近道だと考えているんですね。
また、変化球も才能によるところが大きいということもあります。
例えば、同じカーブでも投げる投手によって微妙に変化の方向や変化量が異なります。
それに比べてストレートは個体差がそれほどありません。
単純に速さを求める。非常にシンプルな世界です。
共通点3 荒れてる
ヤンキーではありません。ボールです。
高学歴投手はコントロールなど気にせずストレートでごりごり押す投手が多いです。
荒れ球は打者も的を絞りづらくなるため、攻略に苦労します。その分四球のリスクはありますが、ストレートでガンガン攻めるピッチングほど打者が打ちづらいものはありません。
あのダルビッシュも荒れ球です。彼の場合は「ストライクゾーンの中で荒れてる」ので少し特殊ですが。
変化球や細かいコントロールは才能によるところが大きいです。そんなものを求めるよりも、とにかくストレートを磨く。
このシンプルさこそが、彼らの持ち味です。
もし、野球を見る機会があれば、ぜひ選手の学歴もパソコンやスマホ等でチェックしてみてください。
新しい野球の楽しみ方です。