ロボットがもう少し小型化する必要があるように感じます。
産業機械への部品の搬入は人の手でやっている場合がほとんどですが、これをロボットがやるようにするには、産業機械への部品の搬入口を現在とはまったく違う形にするか、ロボットを今以上に小型化しなければいけません。
サーボモーターの個数が鍵
ロボットの関節部分を動かすにはモーターが必要ですが、関節の数だけモーターを装着していると必然的にロボットは大きくなってしまいます。
モーターとは異なるまったく新しい機構が必要ですが・・・今のところモーター以上に低コストで確実性のある機構が無いというのが現状でしょう。
部品を掴む動作は難しい
重い部品も落とさず確実に治具へ装着するとなると、部品をガッチリ掴めるようにロボットのアーム部分の形状を大きくしなければならなくなります。
さらに、部品を治具へ装着する際に部品の向きを調整しなければならないので、アームを360度回転できるようにしなければならなくなり、アーム部分の小型化はかなり難しくなります。それこそ、人の手ほどの大きさで人の手のように自在に動ける仕組みを備えていなければなりません。
それから、「部品を素早く掴む動作」も困難です。アームが部品の位置まで移動して部品の所定の位置をセンサーで確認して掴む・・・なんてことを素早くこなすのは危険なんです。
もしも位置決めがずれていたら、ロボットは部品を掴めませんし、掴めてたとしても、しっかりホールドできていなければ治具に装着することもできません。
そのため、ロボットが部品を掴む際は動きを極端に遅くする必要があります。
技術革新が必要かも
人の細かい動作をロボットに行わせるには、ロボットの分野がもう一段階上のステップへ行く必要があります。さらに「産業用」で使うためには低コストも実現しなければなりません。
自動車メーカーの完全FA化はもう少し先になるでしょう。